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DADDYLABから様々な情報を発信します。

LABレポート>NEW シートポスト

こんにちは、 DADDYLAB商品開発担当サクラダディです。
新緑からすっかり緑も深まり、いよいよ夏に突入〜って感じの季節になってきました。
アクティブなストライダーファミリーの皆様にとってはワクワクしちゃうシーズンですね!!

さて今回は、新しいシートポストの開発についてLABレポートをお届けします。

【LABレポート>NEW シートポスト】

ホイール、シートと同時に、DADDYLABが最初にラインナップしたカスタムパーツの一つが、シートポスト。
ストライダーのシートポストコラムサイズ22.2mm径のクランプ式シートポストを製造している工場がなく、
製品化は大苦戦!!
苦労の末、某ブランドの廃番となったクランプシートポストの金型を見つけ出し、クランプ部分を流用し、金型のポスト部分をストライダーサイズに修正して製品化した。

あれから7年、その当時とはストライダーの乗車スタイルも大きく変化した。
ストライダーが普及し始めた頃は、子どもの成長に合わせてハンドルポストを上げたり、ライズの高いハンドルバーを使用したりして、グリップポジションは、比較的高くする傾向だった。必然的にライディングフォームも現在に比べると直立に近く、いわばストライダーにまたがりつつもできるだけ駆け足に近い姿勢を負荷なくキープする、といった考え方が主流だったように思う。

しかし近年の主流は、フラットバーやライズの低いライザーバーハンドルを使用し、グリップポジションを低く、突き出しの長いステムを使用してグリップポジションをより前方(身体から遠く)に。
ライディングフォームは上体を低く前傾に、そして後方に蹴る力を効率良く進行方向に伝えるため、伸びやかなポジション作りに留意する流れになっている。

つまり、ストライダーにまたがって走るフォームから、しっかり車両に乗車するフォームへと変わってきた。

伸びやかなポジションを作るために、ステムの長さだけでグリップポジションとヒップポジションの間隔を広げた場合、前傾のライディングフォームも作用し、車両重量の重心に対して加重が前方に偏る。つまり前輪と後輪にバランス良く加重が乗らない状態になる。そのためフロントの操舵性に悪影響を及ぼし、ふらつきやハイサイドなどの原因に繋がることが想定される。
今まで販売していたクランプシートポスト(以下、初期型)は、クランプ軸の中心が、ほぼポスト中心の延長線上に位置していた。しかし近年のライディングフォームに合わせて前方(ステム長)だけではなく、後方、すなわち後輪にもバランス良く加重がかかるようにヒップポジションを調整したい。
そんな発想からシートポストの見直しをすることにした。

初期型もシートレールをスライドさせてヒップポジションを前後に調整することは可能だが、後方に関しては不十分な感じがする。もっと後輪への加重割合を増やしたい。_となると更にヒップポジションを後方に移動する必要がある。
「ポスト径22.2mm、ポスト中心よりクランプ部が後方にオフセットしたクランプシートポスト」
当然こんなピンポイントの条件にマッチする製品の存在はない。
よって、金型からオリジナルで設計・製造する方向で新シートポストの量産に向けて開発をスタート!!
まず最初にクランプ軸を後方にオフセットさせたシートポストのデザイン図面を作成。
その図面を基に台湾の製造委託工場へ打診。 約半年間、技術者と強度面などの諸問題をクリアして造型・仕様を決定した後、 金型製作→試作品による強度テストを経て、新しいクランプシートポストが完成した。

最終仕様は、クランプ軸を後方に約30mmオフセットさせた設計レイアウトで量産化が決定。
仕上がりは、サンドブラスト加工によるマットブラックの質感が、よりスパルタンな印象となった。
何より、車両装着時のシートポジションのバランスが、アグレッシブなライディングフォームをイメージさせるレーシングマシンの佇まいを強く感じさせる。

スタイリッシュ、かつ理論的機能の追求をLABコンセプトとするDADDYLABプロダクトとして、
新しいクランプシートポストは、正統進化といえる。




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