新年もすっかり明けてしまいましたが_
開発担当:SakuraDaddyです。カスタムダディの皆様、本年も一緒になんだかんだと楽しみましょう~!!
新年一発目のLABレポートは_
昨年暮れに発売したシールベアリング搭載のSBスポークホイールのチューンアップについてです。
その前に、先日ベアリングについて色々調べていたらベアリング種別の名称解釈の誤りに気付きました。
アウターレース(外枠)とインナーレース(内枠)構造にボールベアリングが収まってシールされているものをシールドベアリングというのかと思っていたら、ゴムでシールされているものは、「シールベアリング」というようで、「シールドベアリング」とは、正しくは、鋼板でシールされているものをいうようです。
サイト内の表記を修正しなきゃです。
では、本題に戻り_
LABレポート>SBスポークホイールのチューンアップ
SBスポークホイールを商品化する際に決めていたのは、ベアリングケースのサイズ。
カップ&コーンタイプのベアリングをシール式のベアリングに替えるだけでどういう計算になるのか私にも理解できない点はあるが、事実、調達コストは大幅にアップする。品質を考えると台湾製が望ましいがコストを考えると必然的に中国製となってしまう。品質の高い台湾製ハブには、日本製のベアリングが搭載されていることが多いが日本製ベアリングを搭載したハブ(ホイール)は、かなり高価となる。また、自転車のハブ用に供給されているベアリングケースのサイズは特殊で、同じベアリングメーカーでも単体で入手することが困難だったりする。
そこで、ホイールの購入後にベアリングのチューンアップが容易にできることを前提に、汎用性の高い工業規格のベアリングケースサイズに合わせて切削が可能なハブベースを採用した。
つまり、SBスポークホイールは、ベアリングチューンを容易に楽しむことを前提としたホイールなのだ。
採用しているベアリングケースのサイズは_
アウターレース外径(Φmm):26
インナーレース内径(Φmm):10
レース厚(mm):8
ホームセンターなどでも購入できる一般的規格サイズ(6000番台ベアリング)
SBスポークホイールにデフォルトで搭載されているのは、中国製ベアリングだが、中国製の中でも品質の良いものを採用しているので、そのままでも十分スムーズに回ってくれる。しかし世界が認めるジャパンクオリティを試してみたい。
今回は、国内ベアリングメーカーの2トップ=NTN(エヌティーエヌ株式会社)とNSK(日本精工株式会社)製のベアリングを使ってベアリングチューンを行ってみた。
それぞれのメーカーのゴムシール型ベアリングと鋼板シールド型ベアリングから1種ずつ計4種のベアリングを実際に搭載してみることに_。
【使用したベアリング】
A. NTN 製_非接触ゴムシール型ベアリング_6000LLBCM/5K
B. NSK 製_非接触ゴムシール型ベアリング_6000VV
C. NTN 製_鋼板シールド型ベアリング_6000ZZCM/5K
D. NSK 製_鋼板シールド型ベアリング_6000ZZ
装着してみて驚!! さすがジャパンクオリティ!!
検証した4種とも回転時にシャフトから伝わる雑振動がまったく感じられない。
4種のベアリングに甲乙をつける必要がないくらい日本製ベアリングの精度の高さを体感できる。
参考までに_
LABスタッフ3名でブラインドテストを行った結果。
最もスムーズに感じたのは、3人中2人が、「C」のNTNシールドベアリングだった。
カスタムダディさん、SBスポークホイールのベアリングチューンいかがですか~?